どこか部屋の中。そこにある何かの箱を両手でかかえて、そばに移動させる私。
(そのあたりに何かがあると、何となく思っている。)
箱をどけたその下に竹籠があって、籠の中に何かがある。
奇妙な艶が目に入り、それがぬるりと動く・・・蛇だ。どきりとする。
籠の中のはずなのに、蓋の編み目がとんでもなく大きくて、あっと思う間もなく、蛇は編み目から身体を大きく出して、その目であたりを確認するように頭をゆっくりと動かす。
何百年、何千年と生きてきたような、深い緑青色の大蛇。
私は一瞬、自分が小人になったようなかんじがした。
周りには誰だかわからないけれど、人もいる。
大事になる前に、なんとかしなくては、と私は夢の頭で必死に考える。
そして行動をとろうとして、踏み出そうとした足がぎくりと止まる。
大蛇が、私の右耳を覆うように、その大きな口をぱっかり開いているのだ。
逃げようとしたら、噛まれる。噛まれたら、死ぬ。
身動きがとれずにじっとしているのに、震えで、頭がぐらぐらと揺れるほどに動く。
その自分の頭の揺れで、ぱっと目が覚めた。
夢は覚えていないことがほとんどなのに、あまりに鮮明なので妙に気になる。
気になるのでぼんやり考えていると、あの大蛇は本当に私を噛もうとしていたのかしら、という思いも出てくる。
耳元であんなに大きく口を開けて、ひょっとしたら、私に何か伝えようとしていたのかもしれない。
あのまま夢を見ていたら、つづきはどうなっていたのだろう。
(そのあたりに何かがあると、何となく思っている。)
箱をどけたその下に竹籠があって、籠の中に何かがある。
奇妙な艶が目に入り、それがぬるりと動く・・・蛇だ。どきりとする。
籠の中のはずなのに、蓋の編み目がとんでもなく大きくて、あっと思う間もなく、蛇は編み目から身体を大きく出して、その目であたりを確認するように頭をゆっくりと動かす。
何百年、何千年と生きてきたような、深い緑青色の大蛇。
私は一瞬、自分が小人になったようなかんじがした。
周りには誰だかわからないけれど、人もいる。
大事になる前に、なんとかしなくては、と私は夢の頭で必死に考える。
そして行動をとろうとして、踏み出そうとした足がぎくりと止まる。
大蛇が、私の右耳を覆うように、その大きな口をぱっかり開いているのだ。
逃げようとしたら、噛まれる。噛まれたら、死ぬ。
身動きがとれずにじっとしているのに、震えで、頭がぐらぐらと揺れるほどに動く。
その自分の頭の揺れで、ぱっと目が覚めた。
夢は覚えていないことがほとんどなのに、あまりに鮮明なので妙に気になる。
気になるのでぼんやり考えていると、あの大蛇は本当に私を噛もうとしていたのかしら、という思いも出てくる。
耳元であんなに大きく口を開けて、ひょっとしたら、私に何か伝えようとしていたのかもしれない。
あのまま夢を見ていたら、つづきはどうなっていたのだろう。
コメント