煙がでるほど、それはそれは熱い、大きな黒い鉄のフライパンの上で、キレイな花が踊っている。
私はその花をじっと見つめている。
踊っているのか、揺れているのか、苦しんでいるのか・・・。
そうしているうちに、花の熱が私にのりうつったみたいになって、私はどんどんいたたまれない気持ちになって、泣きたい気持ちになる。
その気持ちが、こんどは急に石みたいに重くなって、体ごと全部潰されそうになり、訳がわからず、とんでもなく息が苦しい。
場面変わって、
私は実家のトイレに座っている。
突然、もの凄い音がして、トイレのドアが突き破られて、鬼の形相をした犬が、こちらに向かって突進してくる。
あまりの怖さに、泣き叫ぶことで何とか一本の糸にしがみつこうとする私をよそに、
犬は止まることなく、窓ガラスもバリバリと破壊して、月に向かって走ってゆく。月は遠いから。ずっと、ずっと。

家についたら荷物の中から洗濯物とか、歯ブラシとか、すぐに必要なものだけ取り出してあとはトランクごと隅によせて、駅で買ったお弁当を食べてすぐ布団に入った。
小さい頃、熱を出したときによく見ていた夢。
一日中布団にはりついて、とにかく眠ったらどうにか元に戻りました。
今日からお店もはじまりました。
今年もどうぞよろしくお願いします。
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