この夏、私はおばさんになった。
周りは私自身が突然いっきに歳をとってしまったみたいに「もうおばさんかー」なんて、冷やかすような口調で言うけれど、ただ姉に子供が産まれたということ。
姪っ子と初対面した大阪からの帰り、ふと思い立って滋賀に寄ることにした。
一直線に盛岡に帰ってしまうのが急にもったいなく思えてきて。
夏の気分。
観光案内所の親切なおばさんによると、長浜のまちは数時間もあれば見てまわれるということ。
久々に目がくらむような夏の陽を浴びて、汗ぐっしょりになりながら歩いて回った。
琵琶湖の水はまるで湖の底にもうひとつ太陽があるみたいに白くて眩しかった。
お城の上から見ると、琵琶湖と公園とホテルがちょっとしたリゾート地っぽいかんじになっていた。
お店が集まったエリアを抜けた奥に大通寺という立派なお寺があって、私はそこが気に入った。
近くにこんなところがあったら夏休みには本とペットボトルをかばんに入れて、自転車を走らせて毎日通いたい。
昭和の色濃いそば屋でよもぎうどんを食べて駅に戻り、隣の県で宿をとろうと電車に乗った。
中心に違いないと思って降りた駅は、
ただ新幹線が止まるだけの、
何もないところだった。


周りは私自身が突然いっきに歳をとってしまったみたいに「もうおばさんかー」なんて、冷やかすような口調で言うけれど、ただ姉に子供が産まれたということ。
姪っ子と初対面した大阪からの帰り、ふと思い立って滋賀に寄ることにした。
一直線に盛岡に帰ってしまうのが急にもったいなく思えてきて。
夏の気分。
観光案内所の親切なおばさんによると、長浜のまちは数時間もあれば見てまわれるということ。
久々に目がくらむような夏の陽を浴びて、汗ぐっしょりになりながら歩いて回った。
琵琶湖の水はまるで湖の底にもうひとつ太陽があるみたいに白くて眩しかった。
お城の上から見ると、琵琶湖と公園とホテルがちょっとしたリゾート地っぽいかんじになっていた。
お店が集まったエリアを抜けた奥に大通寺という立派なお寺があって、私はそこが気に入った。
近くにこんなところがあったら夏休みには本とペットボトルをかばんに入れて、自転車を走らせて毎日通いたい。
昭和の色濃いそば屋でよもぎうどんを食べて駅に戻り、隣の県で宿をとろうと電車に乗った。
中心に違いないと思って降りた駅は、
ただ新幹線が止まるだけの、
何もないところだった。


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