昨夜からすごい風。
海が激しく白く波立っている。
景色全体を白いものが覆っていて、それが動いている。
細雨の白いベールが、左から右へ絶え間なく引かれていくように流れて見える。
木の葉が空高く吹き上げられ、なされるがままにくるくると舞っている。
白波のあいだを跳ねるように、何か白いものが吹き飛ばされていく。
海面近くでカモメが1羽、風上に向かって懸命に羽ばたいている。
けれど風の力と拮抗して、少しも前に進まず、ずっと同じところにいる。
いちど海面に落ち着き、再び挑戦する。
やっぱり羽ばたいているのに止まったままだ。
ふと諦めたのか、カモメの体は風に飛ばされるように逆方向に飛んでいく。
それならば、と、こんどは行く方向を変える意志をもったかのように、風に乗り、カモメの体はみるみる小さくなり、見えなくなる。
聞き慣れない妙な音がして振り返ると、手のひらほどの大きな蟹が私の真うしろにいる。
私の意識が自分に向けられたのを感じて、蟹は急いで壁際に逃げる。
私は丸いザルをかぶせて捕まえようとするけれど、壁際だし、蟹は素早く、なかなか上手くいかない。
私はうちわを持ってきて、蟹の正面に差し出し、「これに乗って!」と強く言う。
うちわの先を蟹の足の下に入れるようにして、「大丈夫だから、乗って!」と蟹が自発的に動いてくれるのを待つ。
蟹がすこしずつ動く。
半分くらい動いたところで、私は上手くザルをかぶせ、蟹はザルとうちわの間にいる。
外の堤防の上に置いてやる。
蟹は堤防の上を歩きはじめる。
角まで来ると少し立ち止まり、思案して、こんどは堤防を下に降りはじめる。
垂直な壁を慎重に降りてゆく。
なんと、下に降りるとき、蟹は横歩きではなく、正面を向いている。
下まで降りると、また横歩きで私の視界から消え、どこかへ歩いていった。
海が激しく白く波立っている。
景色全体を白いものが覆っていて、それが動いている。
細雨の白いベールが、左から右へ絶え間なく引かれていくように流れて見える。
木の葉が空高く吹き上げられ、なされるがままにくるくると舞っている。
白波のあいだを跳ねるように、何か白いものが吹き飛ばされていく。
海面近くでカモメが1羽、風上に向かって懸命に羽ばたいている。
けれど風の力と拮抗して、少しも前に進まず、ずっと同じところにいる。
いちど海面に落ち着き、再び挑戦する。
やっぱり羽ばたいているのに止まったままだ。
ふと諦めたのか、カモメの体は風に飛ばされるように逆方向に飛んでいく。
それならば、と、こんどは行く方向を変える意志をもったかのように、風に乗り、カモメの体はみるみる小さくなり、見えなくなる。
聞き慣れない妙な音がして振り返ると、手のひらほどの大きな蟹が私の真うしろにいる。
私の意識が自分に向けられたのを感じて、蟹は急いで壁際に逃げる。
私は丸いザルをかぶせて捕まえようとするけれど、壁際だし、蟹は素早く、なかなか上手くいかない。
私はうちわを持ってきて、蟹の正面に差し出し、「これに乗って!」と強く言う。
うちわの先を蟹の足の下に入れるようにして、「大丈夫だから、乗って!」と蟹が自発的に動いてくれるのを待つ。
蟹がすこしずつ動く。
半分くらい動いたところで、私は上手くザルをかぶせ、蟹はザルとうちわの間にいる。
外の堤防の上に置いてやる。
蟹は堤防の上を歩きはじめる。
角まで来ると少し立ち止まり、思案して、こんどは堤防を下に降りはじめる。
垂直な壁を慎重に降りてゆく。
なんと、下に降りるとき、蟹は横歩きではなく、正面を向いている。
下まで降りると、また横歩きで私の視界から消え、どこかへ歩いていった。
朝から下痢。
昨日は豆乳がとても美味しくかんじて、夜寝る前にも、きな粉豆乳をつくって飲んでいた。
冷蔵庫から出したままの冷たい豆乳でつくったから、半分くらい飲んだところで「お腹、冷えるかな?」という気がしたのだ。
気がする、というのは、ちゃんと身体からのメッセージをかんじて思うことなのだな、とそのまま全部飲んだことを反省する。
いち日身体を休ませて過ごす。
夕方になって、「洗濯石鹸、今日入荷するって言ってたな」「お素麺がなくなったんだった」と思い立ち、買いものに出かける。
行く手の正面には、いくつもの大きな雲があわさって出来たみたいな巨大雲。その側にはもこもこのわた雲。
だけどぐるりと見渡すと、反対側の空には薄く広がった雲やすじ雲、ちいさな雲がかたまって浮かんでいる。
そういえばこの間、今までと同じ感覚で、すこし遠いスーパーまでぶらぶら足を伸ばしたら、帰りには真っ暗になっていて驚いた。
夜はエアコンをタイマーにして寝る。
タイマーが切れて深夜に目が覚める。
窓を開け、扇風機を回す。
どこかに冷たさを含んだ外気が入ってきて、しばらくするとぐっすりと朝まで眠る。
すぐ近くでカラスが1羽、ときには2羽で会話するように、大きな声で鳴く。
それを合図に、朝日が照りつける前にカーテンを閉める。
布団にもどる。
すこしずつ部屋の温度が上がっていくのを感じる。
起きて、歯を磨き、顔を洗って、、、
ここ最近のお決まりのパターンだ。
昨日は豆乳がとても美味しくかんじて、夜寝る前にも、きな粉豆乳をつくって飲んでいた。
冷蔵庫から出したままの冷たい豆乳でつくったから、半分くらい飲んだところで「お腹、冷えるかな?」という気がしたのだ。
気がする、というのは、ちゃんと身体からのメッセージをかんじて思うことなのだな、とそのまま全部飲んだことを反省する。
いち日身体を休ませて過ごす。
夕方になって、「洗濯石鹸、今日入荷するって言ってたな」「お素麺がなくなったんだった」と思い立ち、買いものに出かける。
行く手の正面には、いくつもの大きな雲があわさって出来たみたいな巨大雲。その側にはもこもこのわた雲。
だけどぐるりと見渡すと、反対側の空には薄く広がった雲やすじ雲、ちいさな雲がかたまって浮かんでいる。
そういえばこの間、今までと同じ感覚で、すこし遠いスーパーまでぶらぶら足を伸ばしたら、帰りには真っ暗になっていて驚いた。
夜はエアコンをタイマーにして寝る。
タイマーが切れて深夜に目が覚める。
窓を開け、扇風機を回す。
どこかに冷たさを含んだ外気が入ってきて、しばらくするとぐっすりと朝まで眠る。
すぐ近くでカラスが1羽、ときには2羽で会話するように、大きな声で鳴く。
それを合図に、朝日が照りつける前にカーテンを閉める。
布団にもどる。
すこしずつ部屋の温度が上がっていくのを感じる。
起きて、歯を磨き、顔を洗って、、、
ここ最近のお決まりのパターンだ。