08.06
Mon
2018.8.5
向島から
尾道に帰ってきた夜、またいつものように海を眺めていると、
早々とこの夏を生き切った蝉が、まるで山から海に飛び込むように、夜の海に落ちていく。
すぐには沈まない。水面に当たって、羽を激しくばたつかせ、波しぶきをたたせて、しばらくは生きている。
水を叩く羽音と、鳴き声の残響をのこして、静かになった、と思ったら、向こうでまた次の蝉が飛び込む。
その繰り返し。
さっきまで、そばにいた黒猫は、
海までとどかずに道路に落ちた蝉を、前足でちょちょいと遊んでから、どこかに歩いていきました。
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Author:なかはらあきこ
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