ハハッ。ヒヒッ。フハハハッ。耳に、そして目に飛び込んできた笑う女性の姿。明るい上着の青がまぶしい。
上向きに顔をはじけさせ、太った身体をさらに大きくしてあたりに笑い声を発散させている。
別の場所では、物凄い勢いでゴミを投げ捨てるおじさんの姿。薄汚れた服と怒りを身にまとっていた。感情や思考のエネルギーがオブラートに包まれることなくそのまんま街に溢れている。
人々の精神がファッションの色彩になって街を飾っている。
生々しい熱と華のある街。久々に地元に帰ってくると、そんなことばが浮かんで、また早いとこ帰ってきたいな、と思った。