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01.21
Thu
お店でパソコン作業。
すぐに目が疲れてしまうので、ときどきパソコンから顔を上げて、扉の向こうに目を向ける。
そのたびに、はっとする。
そのたびに、きれいな景色だと思う。
薄い薄い水色の空がひろがっていて、海は凪いでいて、空の色を映してまるで湖のよう。
山は冬の色をして、いつものようにこっちを見てる。
絵を見ているみたい。大きな大きな絵。
絵の中を、渡船が滑り動いている。



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01.01
Fri
あけましておめでとうございます。

昨年もいろいろなことがありました。
小さなこと。大きなこと。
たくさんの気づきがありました。

秋頃、思いたって絵を描いてみました。
そしたら、とっても楽しくて。
心に浮かんだものを、自由に描く楽しさ。
手をうごかしている間に、思ってもみなかった、あたらしいイメージにできあがっていく楽しさ。
そんな、たいせつな楽しさを思い出せた気がしています。

料理も言葉も絵も、つくりたくなるきっかけは、身近な人やモノ、出来事が与えてくれて、
それがわたしの歓びになっているのだと感じます。

そんな気持ちを大切にしながら、たくさんの人の歓びが感じられるものにかこまれて、居心地のいい場所をつくりながら生活したいと思っています。

2021年もどうぞよろしくお願いいたします。


newyearcow.jpg




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12.11
Fri
あさ、店先の植物たちに水をやっていると、車が一台ゆっくり通りすぎた。

しずかでやさしい安心する音だったので、わたしは車を見なくても、誰の車かわかった。

広い駐車場でUターンして戻ってきたのは、思ったとおり、近所のじいちゃんの車。

今日は赤いセーターに茶色のチョッキを着て、中折れ帽をかぶっている。

「プッ!」と小気味のいいクラクションをひとつ鳴らして、わたしに手を振ってくれる。

その笑顔が、その幸を与えてくれるようなじいちゃんの笑顔が、サンタクロースに見えた。







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10.12
Mon

薄い紙でできたような黄緑色のぼんぼりが、儚げに、ほうっと仄かに光っている・・・
フウセンカズラの実が鈴なりについて、日だまりのように明るくなっているところがあり、
私は思わず近寄って、その可愛らしさに見惚れていました。
すると、自転車にのった人がするするっとあらわれて、私のそばで降りました。
目があったので「可愛いなぁとおもって。」と言うと、「種をあげようか。」とその人は言いました。
「種?」と私は思いましたが、きっと私の目はきらきらと輝いたのでしょう。
私を見ると、その人はちょっと腰をかがめて、光の消えたぼんぼりをさささっと手際よくいくつかとって、
私のひろげた両手の上にのせてくれました。
見ると、下の方には光の消えたぼんぼりが、明るい茶褐色についていました。
薄い紙がカサカサして、軽くてなんて気持ちがいいんだろう。
その人は種をひとつ取りだして、私のてのひらに転がしました。
種がコロリと転がって、私と顔をあわせました。
ハートの種でした。
「来年あなたも蒔けばいい。」とその人は言って、私が大事にもって帰るあいだにくしゃくしゃにしてしまわないように、お守りまでもたせてくれました。
私はこの種を自分も蒔くのだと思うと、嬉しくなりました。
だから、ちゃんと、忘れないでね。





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08.01
Sat
どこか部屋の中。そこにある何かの箱を両手でかかえて、そばに移動させる私。
(そのあたりに何かがあると、何となく思っている。)

箱をどけたその下に竹籠があって、籠の中に何かがある。
奇妙な艶が目に入り、それがぬるりと動く・・・蛇だ。どきりとする。
籠の中のはずなのに、蓋の編み目がとんでもなく大きくて、あっと思う間もなく、蛇は編み目から身体を大きく出して、その目であたりを確認するように頭をゆっくりと動かす。

何百年、何千年と生きてきたような、深い緑青色の大蛇。
私は一瞬、自分が小人になったようなかんじがした。

周りには誰だかわからないけれど、人もいる。
大事になる前に、なんとかしなくては、と私は夢の頭で必死に考える。
そして行動をとろうとして、踏み出そうとした足がぎくりと止まる。

大蛇が、私の右耳を覆うように、その大きな口をぱっかり開いているのだ。
逃げようとしたら、噛まれる。噛まれたら、死ぬ。
身動きがとれずにじっとしているのに、震えで、頭がぐらぐらと揺れるほどに動く。
その自分の頭の揺れで、ぱっと目が覚めた。

夢は覚えていないことがほとんどなのに、あまりに鮮明なので妙に気になる。
気になるのでぼんやり考えていると、あの大蛇は本当に私を噛もうとしていたのかしら、という思いも出てくる。
耳元であんなに大きく口を開けて、ひょっとしたら、私に何か伝えようとしていたのかもしれない。
あのまま夢を見ていたら、つづきはどうなっていたのだろう。



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